ウルトラホークにおける成田亨のデザインとその造形

今回はちょっとディープに♪
前回紹介した『バンダイHDMシリーズ』。

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私は素直に 『この価格でよく出来てるなぁ~』と思った。
大量生産ゆえの傷や部品取り付けの歪み、あるいは塗装やマーキングのズレは仕方がないと思う。それでも実に綺麗な作りだ!って感心していた。

そしてブログに記事をアップし沢山の方々からコメントを頂いた。

いつも大変お世話になっている我が師匠、ウルトラセブンvintageの管理人さんからもコメントを頂いたのだが、よく仕上がっている、並べて飾ると壮観だ!との言葉の他にこんな一文が添えられていた・・・。

『ただ…ね、成田デザインを理解してない。 サラリーマン造型師がCADで造り上げた製品なのだろうな、と・・・』

ウルトラセブンに対する愛情が人の何倍も強い我が師匠は、愛情が深い分、中途半歩な造型等には非常に厳しい批評をされる!今回もたぶん師匠の御眼鏡には叶わないんだろうなぁ~とはなんとなく想像していたが(笑)、イマイチその言葉の意味が理解できなかった(;^_^A


一昨日たまたまお逢いするチャンスがあったので、言葉の真意を理解すべく、どう云うことなのか詳しく伺った♪


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上記の画像をよく見ていただきたい。

左からバンダイHDMの3号、ブルマークのプラトイの3号、トイマークの3号をそれぞれ上部から撮影した画像なのだが、翼のカーブのラインをよく見比べて頂きたい!


HDM3号の翼のラインは綺麗なカーブを描いて後部までそのラインが変ることなく流れている。

一方、ブルマークとトイマークの翼のラインは前部が鋭角的なカーブと云うかストレートなラインを描きながら後方へ行くにつれカーブが掛った流れになっている。
師匠曰く 『ホーク3号の翼のラインは(HDMのような)一続きの弧のラインではない。トイマークのラインは多少強調しすぎの感もあるが微妙なストレートのラインから後方へ弧を描いて流れている・・・』と仰るのだ!!


う~ん、正直驚いた!?
今の今までず~っとHDMのような“まぁ~るい”ラインがホーク3号の翼だと思っていた!!たぶん『3号描いてみて?』って云われればペンをすーっと弧を描くように描いたと思う♪

残念ながら私が持っている書籍等ではそれを証明する決定的な写真がないのであれだが、講談社の写真集に写っている物の中に比較的判り易い写真があったので下に貼ってみた。

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ちょっと判りづらいが、そう云われれば翼のラインが師匠の仰るとおりのような感じがする!!



そしてもう一つ決定的に違う所があると師匠は仰った。
それはホーク1号のγ号のコクピット下の面構成が違うと云うのだ!?
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ピンクの線で囲った部分♪

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左がHDMのγ号、中央はかなり前に発売された同じバンダイ製の食玩の1号、そして右側はトイマークの1号。


トイマークのγ号の面構成は3号同様、多少大袈裟であるとは仰っていたけど、β号との接続部分に向かって若干下向きに△の面がもう一枚あることが重要なのだ!!っと云うのだ。

よ~く見ていただければ判ると思うが、HDMのそれはスーッとした1枚の面しかない!?

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上の画像は比較的最近発売された『ウルトラ超兵器大図鑑』と云う本に掲載されているイラストなのだが、1号のイラストをよく見ると明らかにもう一面あることがわかる!

う~~~ん、これも云われるまで判らなかった・・・ていうか気が付かなかった(;^_^A
ただ、前回のブログで1号の画像をアップするのにトイマークの1号と同じようなアングルで狙ったんだけどどんな風に角度を変えても同じような画が撮れなかった?!

なんとなぁ~く、HDMの1号は薄っぺらいなぁ~とは思ったのだが、その時は単純に縮尺の差で雰囲気が違うものだとばかり思っていたのだが、まさかそんな細かい面構成の違いによるものだとは思いもしなかった・・・(^_^;)

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ブルマァクのプラトイのホーク1号だってよく見るとちゃんともう一面、面があるのがわかる!!

『これこそが成田デザインなのだ!!』
と師匠は語っておられた。


つまりは、モデルを作る“作り手”がどこまで成田亨氏がデザインした物を“理解”しているかいないかだと。。。

サラリーマン造型氏が云々と云うのはそういうことなのだ!!



正直、いままで師匠の様々な既発の造形品に対する辛辣なコメントを『造る方もそれなりに頑張って造っているんだろうから、(多少似てなくても)そんなに酷評しなくても・・・』って思っていたのだが(汗)、今回漸く酷評の裏にある真意を理解する事が出来た!!!


買い手側の思いは様々である。
私のようにただ好きで多少のノスタルジックな思いからそれを求める者。師匠のように思い入れが強い分“ちゃんとした物”を求める人々・・・。


いずれにしても製品として世に送り出す以上、造り手はきちんと勉強し理解して、そして再現に真剣に取り組むべきである、と改めて思った、と同時に私ももっともっと深く知りたいと思い、またウルトラセブンと云う作品がますます好きになった(笑)。


何でも極めれば・・・“深い”(笑)。

そして師匠への尊敬の念が改めて強くなった事は言うまでもない!!
∠(^O^)
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Commented by 小三太夫 at 2007-09-17 23:19 x
ホーク3号は東宝で企画されていた「空飛ぶ軍艦」の原画が有りますから、そのラインを踏襲する形で派生したデザインなのでしょう。

・・・それよりもホーク1号のダブルデルタ翼がそのままスウェーデンのサーブドラケンと酷似している点が謎なんですよ。
Commented by 三浦SV at 2007-09-18 00:20 x
師匠です(違うって^^;)。
私、お勉強キライなんで、セブンを極めようと思ってるわけじゃ
ないんですけど、セブンにしてもホークにしても40年もの間
見続けちゃってますから、頭の中に像が刷り込まれていて
違うモン見ると自然に違和感を感じてしまうんですよねぇ。

Toshiさんにもお話しましたが、ホーク3号ってデブッチョな
勘違いの印象を持ってる人多くて、扇形の翼はそれを助長
しかねないんでHDMにはよけい辛らつになっちゃいました。
1号は旗艦らしい立派なカタチ。2号はスマートなデザイン。
そして3号はデブッチョぼよよよよん♪…じゃないのよー!
スーパースリーでもゲッターロボでもないの(>o<)。
3号って、カッコイイんだよね。その象徴が、翼先端の
尖り具合だとボクは思うの。。ね♪
Commented by heroes-cafe at 2007-09-18 01:13
>小三太夫さん
>>「空飛ぶ軍艦」の原画
どんなものなんでしょうか。是非見てみたいですね♪

>>サーブドラゲン
検索して画像見ました。
確かに良く似てますね。“なぜ?”かは判りかねますが、でもつまりはホーク1号に関しては単なるデザインではなくきちんと“飛行機”として『飛べる』事を念頭に置いたデザインである、と云うことなのではないでしょうか。どこかで『ホークはこのまま作っても飛ぶ!』って聞いたことありますし♪
Commented by heroes-cafe at 2007-09-18 01:23
>三浦SV師匠
先日は色々有難うございましたm(__)m

いやぁ~本当に勉強になったって云うか、よ~く判りました!!
教えて頂かなければ、ずっと知らないままだったと思います(汗)。

また師匠が時々口にされていた『・・・判ってない・・』と云う言葉の意味もよ~く理解できました。

記事は多少言葉をデフォルメして書きましたが(笑)、師匠が盲目的な“成田信者”でないことも知りえましたし♪

でも本当に色々わかってくると楽しいし、益々『ウルトラセブン』が『ホーク3号』好きになりました!!

また折りあるごとに色々ご教授下さいませ!!
一生付いていきます!『師匠~~~~ぅ』\(^o^)/
Commented by 匿名 at 2007-09-20 23:50 x
こんにちは。
あの面はひょっとしてあのウルトラマンフェスティバルに展示したホーク1号を元にモデル化したからでは?というのもこのブログのウルトラマンフェスティバルの日の写真や私が実際にあそこで見た印象を思い出すとやっぱり薄すっぺらだったような‥もしかしてレストアであの部分を平らにしてしまったのカモ。だとしたら現物をモデル化した物は全部平らになる可能性も。
ハセガワのプラモはちゃんとしてた記憶があります。
Commented by heroes-cafe at 2007-09-24 14:19
いらっしゃいませ♪
ご挨拶が遅くなり失礼致しましたm(__)m

ウルフェスの1号ですが確かに薄っぺらな印象はありますが、
でもよく見るときちんと面があります。

今回の造詣氏さんが、何を参考にしてデザインされたかは判りませんが
バンダイでも過去にちゃんとした1号をリリースしているけですから、
どうしてこうなったんでしょうかねぇ~

普通製品化になる前に何度か円谷のチェックが入るようですから
そこら辺の経緯も不思議ですよね!?

まぁ今回の商品によって、改めて買うほうがもっと目を肥やさなければと
思うようになりました(笑)。
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by heroes-cafe | 2007-09-17 19:09 | ULTRASEVEN | Comments(6)
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