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監督・俳優さんとの邂逅の日々~1、2月編

最近ご紹介したウルトラ発祥の地『東宝ビルト』がついにその歴史の幕を閉じた・・・。

ウルトラQにはじまるウルトラシリーズだが、作られたのが40年以上も前なのだから、それを撮ったスタジオが取り壊しになるのは無理もないのかもしれない。

スタジオに限らず作品に登場するロケ地もどんどんと消えて行っている。


それと同じように番組の制作に携われた方々もずいぶん多くの方々がこの世を去られた。

出演者や製作側の方々を訪ね歩く“ヒーロー巡礼の旅”にしても、ロケ地を訪ね歩く“聖地巡礼の旅”にしても残念ながら残された時間は少ないと思う。


だから多少無理をしてでも、都合のつく限り色々なところへ出かけていっているのだが、ココ最近も素敵な方々にお逢いすることが出来た!!



まずは松林宗恵監督

特撮系作品の監督さんではないのですが、円谷英二監督と仕事をしたことのある、在りし日の円谷英二監督を知る数少ない方のうちのお一人です。御年なんと89歳!!

僧籍をお持ちなんだそうで、周りの方々からは親しみを込めて『和尚』と呼ばれてらっしゃいます♪

とてもお元気でいろいろなお話を伺うことが出来ました!

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上映会を兼ねたトークショーだったのですが、この時見た松林監督がメガホンを取られた『世界大戦争』はその昔の米・ソ冷戦時代や朝鮮半島の38度線の緊張、キューバ危機など世界が非常に不安定な時期に作られた作品で、内容は簡単に言うと第三次世界大戦が勃発してしまい世界中の国々が、つまりはこの地球が破滅してしまうという非常にシリアスなものなのですが、非常に考えさせられる映画でした。当時も東宝が会社を上げて『戦争なんか絶対しちゃいかん!!』といった確固たるポリシーを持って世に送り出した作品だったそうです。

特撮を担当されたのはもちろん円谷英二監督でそれは素晴らしいものでした!!
松林監督は当時円谷英二監督の事を『じいちゃん』と呼んでおられたそうで(笑)、こんな話をして下さいました。

松林監督は夕方6時、つまり定時できちんと仕事を終える習慣だったそうなのですが、円谷監督は夕方から仕事を始めて、夜中の2時、3時頃が一番頭が冴えてきて仕事がノッテくる方だったそうで、しかもタバコの本数が半端でなかったそうで、円谷監督の健康を案じた松林監督は幾度となくそんな仕事のスタイルを止めるよう注意したんだそうです。

あんな仕事の仕方をしていなければあと10年は長生きしてくれただろうにと、残念そうに話して下さいました。

ちなみにウルトラセブン最終回に出てくる、モスクワやロンドン、パリの街が吹き飛ぶシーンはこの映画『世界大戦争』のライヴフィルムを流用したものです!


お次は、中野昭慶監督

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ゴジラシリーズをはじめ沢山の特撮映画に関わられた方で、8年間円谷監督と一緒に仕事をされたんだそうです。ちなみに松林監督とは『連合艦隊』と云う作品で素晴らしい仕事をされています。

以前にココでご紹介しましたが、今回は直にお逢いして、中野監督が携わった作品のお話しや円谷監督のことを色々お伺いすることが出来ました♪
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松林監督とご一緒のトークショーだったのですが、先程の円谷監督のタバコの件について面白いお話をして下さったのですが、フィルムの編集中もくわえタバコで作業をなさってたそうなんですが、床に落ちそうになった灰をタイミングを見計らって落ちる前に“サッ”と灰皿を差し出して落ちてくる灰をキャッチするのも仕事の一つだったそうです(笑)。

また撮り終えたフィルムの編集中、下向きに両手でフィルムを持ってチェックなどをするのだそうですが、その最中ももちろんくわえタバコ♪

私はタバコを吸わないから判らないのですが、顔を下に向けてタバコをくわえていると、その煙が自分の眼に直接当たり吸ってる本人でさえも大変なことになるんだそうですが、円谷監督は平然として作業をされていたんだそうです。あれだけは不思議でならなかったと中野監督は仰っていました。

それと中野監督は円谷監督の下で仕事をされていたわけですが、当然中野監督も夜中の2時、3時まで一緒に仕事をしていた訳で、本当にたまらなかったとこぼしてらっしゃいましたが(笑)、そのかわり残業手当がうんと付いたので、給料袋が立った!!と懐かしく話してくれました。
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それから次は俳優の中丸忠雄さん

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東宝の戦争映画や特撮映画、あるいは古くはテレビの『キーハンター』や『Gメン75』、そして『水戸黄門』など、たぶんどなたでも一度はスクリーンやTVでご覧になっている俳優さんだと思います。

いつも親しくさせていただき、そして大変お世話になっているひし美ゆり子さんとは『37階の男』と云うTV番組で共演もされています。


さすが映画出身の俳優さんでいらっしゃるだけあって、お年を召されていても、威厳と風格のあるカッコよくて素敵な方でした。

嫌いな方とは相手がどんな“巨匠”であろうとも絶対に仕事をしなかったと仰っていました。
その“巨匠”のお話はとても面白かったです!

映画を一本是非とも撮りたいとお話していたのがとても印象的でした。
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最後は嘉手納清美さん♪

ウルトラセブン第46話『ダン対セブンの決闘』にサロメ星人役として出演されている妖艶な笑みが印象に残っている女優さんです!

中丸さんのイベントが新宿・歌舞伎町でだったので、一緒に行った仲間と途中から別件で合流した仲間の3人で近くに嘉手納さんがやってらっしゃるお店があるから行ってみようということとなり訪ねてきました。

嘉手納さんはお名前から判るとおり沖縄の方で、もともとご両親が歌舞伎町で沖縄料理のお店をされていて、それをそのまま継いで現在もママとしてやってらっしゃいます。

行ったはいいものの、ウルトラセブンの話なんか振ったらご迷惑かなぁ~と思い、なかなか切り出せなかったのですが(苦笑)、思い切って尋ねたら快く色々な女優時代の話をして下さいました。

数年前にCSのウルトラ情報局に出演されたそうなのですが、ご自分が出演した作品の内容については全然覚えてらっしゃらなかったそうで、今でも親交のある満田監督に連絡をしてVTRを送ってもらったんだとお話してくださいました。

撮影当時のことをお聞きしたら、上司サロメ星人役の高橋さん、そして森次さん、ゆり子さんの4人で一緒だったと。森次さんとは別シーンでもからみがあったのでよく覚えてるとも。

それとこれはもう時効だからと前置きされてお話してくださったのですが、水中翼船から降り赤いスポーツカーに乗って走り去っていくというシーンがあるのですが、なんと当時、嘉手納さんは免許をお持ちでなかったんそうで、スタッフに『大丈夫、大丈夫!?』って云われ仕方なく運転したんだそうです!?

また水着のシーンは一応子供番組だったので、黒のワンピースにしたんだそうです。
もっと刺激的なビキニでもよかったのにネ(^_-)-☆


セブン以外にも『ザ・ガードマン』や『キーハンター』にも何本か出たとも仰ってました。


とても気さくな方で、しかもお住まいが私と比較的近くだったこともあってとても楽しくお話をさせて頂きました♪

もちろん料理が美味しかったことは言うまでもありません!
是非またお邪魔しようと思っています(^○^)




今年もあと11ヶ月(笑)。
1月の終わりから一昨日までの出来事でした♪

ヒーロー巡礼の旅はまだまだ続く・・・
by heroes-cafe | 2008-02-04 11:03 | HERO☆JUNREI
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